東京福祉大学の合格レポート。参考までにご活用ください。
【A評価】図画工作I ※冬の題材例を使用
【設題】材料経験の重要性と、児童の主体的な制作活動を促す題材化との関係について、具体的な題材例を示し、自身の制作経験もふまえて述べよ。
児童にとって、表現活動における材料とは自由に扱うことのできる無限の可能性をもつ存在である。児童の自発的な表現を促すために大切な材料経験と題材化について、実際に用いた題材例にもとづいて述べる。
1.材料経験について
材料経験とは、制作活動に用いる紙、粘土、絵の具、筆、クレヨン、はさみなどの素材や用具を使って、材料の特性や、どのように表現ができるかを学ぶための経験を積み重ねていくことである。
材料や用具は制作活動に欠かせないものであるが、単に物質としての存在であるだけではない。作り手の感覚や価値、作品のテーマから大きな影響を受ける繊細な存在であり、表現の幅が広がる可能性も同時に秘めている。そして、材料経験を重ねることでさらに豊かになっていく。
材料経験の過程では、主に五感を通して得られる素材感を学ぶ。直接見たり、香りをかいだり、触れたり、素材を扱う時の音を聞いたりすることで、児童の感性を刺激し、自発的な制作...