このレポートは、聖徳大学通信教育課程・科目「医学一般Ⅱ」にて、すでに合格をいただいたものです。
2022年度課題。
〈課題名〉
老化に伴う身体・生理面の変化をふまえ、代表的な老年病2つを簡単に説明した上で、その療法・対応策について論ぜよ。
〈評価〉
S
〈講評〉
良く書けています。
〈参考文献〉
「参考文献」
社会福祉士養成講座編集委員会編集『新・社会福祉士養成講座1 人体の構造と機能及び疾病 第3版』(中央法規出版)2016年
自覚的な老いを示す症状やほかの人からみて老いてきた印象を与える徴候を老化徴候(老徴)と呼ぶことがある。私たち生物の基本的使命である次世代育成、子どもの出生と成長が一段落する中年期以降、性や人種、文化、社会を問わず万人に現れるもので、そのなかで最も普遍的で代表的なのが老視(老眼)である。視覚の代表である視力は加齢とともに低下する。高齢者の裸眼視力の平均は、60歳代で0.5前後となり10歳増すごとに0.1程度低下する。高齢期の視覚障害の原因疾患として、老視(老眼)、白内障、緑内障、黄斑部変性症、糖尿病性網膜症などがある。このような疾病によるものを除き、加齢に伴い眼球や眼球の周囲の組織に変化が起こる。 糖尿病性網膜症は、網膜の血管に異常をきたし、視力の低下を引き起こす。支援する場面では、低血糖や過血糖を引き起こした場合、生命の危険を伴うので、医療機関との連携を図る必要がある。インスリンの注射などで血液中の血糖をコントロールしている場合、そのコントロールの状態を常に把握する。外出などでは、支援者は砂糖等を常に準備し、低血糖になったときの救急措置を行う。当然、その措置は医療機関の担当医師に連絡す...