このレポートは、聖徳大学通信教育課程・科目「日本国憲法」にて、すでに合格をいただいたものです。
2022年度課題。
〈課題名〉
天皇の憲法上の地位について説明し、また権能についても説明しなさい。
〈評価〉
A
〈講評〉
課題をよく理解した上での解答です。よくをいえますようなら、憲法第一条で規定しておりますように、象徴としての天皇(例、象徴とは何か。象徴としての地位)についてもう少し言及してほしかったです。国事行為としての権能については、6条1.2.7条の⑩例文などで記してほしかったです。
〈参考文献〉
書名:日本国憲法、憲法要説
著者名:斉藤靜敬、斉藤靜敬
出版社:聖徳学園通信教育学部、成文堂
発行年月日:平成13年4月1日、平成10年4月1日
第1課題 第1設題
日本国憲法第一条は、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と規定している。大日本帝国憲法における天皇は、主権者であり、「国ノ元首ニシテ統治権ヲ総纜」する地位にありその地位の根拠は、「万世ノ系ノ」皇統に存するものであった。また、天皇は現人神として「神聖ニシテ侵スへカラス」ものとされていた。天皇の統治権の総纜たることを否定し、象徴としての地位のみ認めているにすぎない日本国憲法からは、地位の根本的変革が見いだされる。憲法では日本国の象徴、日本国民の統合の象徴とに分けて表現しているが、物的側面から考えているのか人的側...