佛教大学通信の宗教学概論2023年度の合格リポート&科目最終試験です。リポート作成の参考にしてください。
【宗教学概論リポート】
宗教の起源説の諸相を述べよ。(3200字)
【宗教の祖型】
宗教という文化がいかにして発生したのかという問いに対しては、古代ギリシャ・ローマの時代から今日に足るまで数多くの学説を提起してきたが、それを実証する資料が少ないこともあり、その起源を特定するまでには至っていない。しかし各所の未開人の宗教または原始宗教の残存と思われる事実、神話、伝説などは世界宗教と共存し、重層信仰の現象を示している。つまり宗教の起源を尋ねるために、原始人と現存の未開人の間に連続性があり、未開人と現代人の間にも連続性があると仮説を立てることができる。それらの物事には一つの期限があるはずで、世界に存在する宗教は根源的に一つの起源から派生して、より複雑なものへと発達し、宗教はその起源の時から現代に至るまで人類が共通に連続してもってきた文化であるという前提がある。
【宗教の諸起源】
・アニミズム
アニミズム説は英国の人類学者タイラーの名著『原始文化』で展開された理論であり、それはいかにして原始宗教が成立したのかを説明したものであった。これによると原始人の霊魂観念は目覚めた状態と眠った状態の...