介護概論の1単位目の合格レポートです。介護保険制度までの高齢者福祉制度の発展過程を踏まえ、介護保険制度の概要について整理し、その課題についてまとめられておりレポート作成の参考になると思います。
介護概論1単位目
(課題)
介護保険制度までの高齢者福祉制度の発展過程を踏まえ、介護保険制度の概要について整理し、その課題について自身の考えを具体的に論述しなさい。
(解答)
(1)高齢者福祉制度の発展過程
わが国の代表的救貧制度としては、1874年の恤救規則がある。この恤救規則の貧困者救済の基本原則は、血縁・地縁関係などによる相互扶助によって救済することで、誰の助けも期待できない救貧者に限り、公費で救済するという制限的救済であった。その後、高齢者福祉制度の発展は見られなかったが、世界恐慌を背景に1929年救護法が制定され、競馬法などの改正によって財源を確保することで、1932年に実施された。
第二次世界大戦以降、日本国憲法第25条に基づいて社会福祉政策が展開され、1950年に生活保護法が整備され、1959年に国民年金法が制定された。また、1958年には、高齢者医療に対応するために国民健康保険法が制定され、1961年には、国民皆保険制度(医療保険)がスタートし、1963年には、高齢者に対する老人福祉法が制定された。1973年は福祉元年と呼ばれ、高齢者の医療費負担の無料化制度が始まり、高...