京都芸術大学通信教育部 2022年・芸術史講義(アジア)3【評価A】レポート試験

閲覧数508
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    ※このまま提出せず、参考資料としてお使いください。

    課題
    全15章の中で取り上げられている言語芸術、上演芸術の中から一つのジャンル(例えば詩歌、演劇)を選び、社会的、文化的な背景を視野に入れつつ、その発展の過程や様式的な特徴についてわかりやすく、1200字程度で論じてください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ●解答●

    中国の伝統演劇には、250とも300ともいわれるほどの劇種があり[註1]、まず言語(方言)と曲調の違いにより分けられ、さらに、「歌唱を主体にした文戯」と「立ち回りを主体にした武戯」など、上演形式からも分けられているのである。演目の内容は、「伝統的な古装劇」、「近年につくられた擬古典物の新編歴史劇」、「現代の生活を演じる現代劇」の 3 種類からなり、非常に幅広い題材の演目が上演されたといわれている。

    これらの伝統演劇のなかでも代表的な劇種である「京劇」は、18 世紀末以降に北京で生まれた古典演劇で、19 世紀なかばには京劇の愛好家であった西太后によって宮廷に招かれ、宮廷演劇として確立したのである。主な演目には、中国の四大奇書である『三国志演義』、『西遊記』、『水滸伝』がある。「京劇」は歌唱や台詞、しぐさ、立ち回りなどの非日常的な身体動作に基づく演技様式により物語を進める音楽劇[註 2]で、海外では「北京オペラ」と呼ばれている。台詞や進行などが書かれた上演台本はなく、役者たちは臨機応変に、いわゆるアドリブで芝居を進めるのである。また、大がかりな舞台セットもなく、基本的には、絨...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。