佛教大学通信教育課程での【社会経済史】合格レポートです。
設題 社会経済史の視点、考え方、分野の特徴について、前近代社会を例に述べよ。
参考文献
『戦国大名の経済学』 川戸 貴史
株式会社講談社 2002年出版
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社会経済史
設題 社会経済史の視点、考え方、分野の特徴について、前近代社会を例に述べよ。
社会経済史は歴史の中での経済活動や社会的な変化を分析する学問であり、その考え方は時代や地域によって様々である。本レポートでは前近代社会を例に挙げて社会経済史の視点、考え方、分野の特徴について記述していく。
まずは、15世紀後半から16世紀前半の戦国時代の日本と周辺諸国との貿易事情を例に挙げて記述していく。
この時代、日本の最大の貿易相手国は中国であった。しかし当時の明朝は海禁を敷き民間貿易は違法行為とされ、中国人の海外渡航も禁じられていた。そのため、中国と合法的な貿易を行うには、外交儀礼の形式をとる必要があった。この関係は冊封関係と呼ばれていた。こうしておよそ10年に1度のペースで貿易船が派遣されることとなり、幕府にとって重要な収入源となっていた。当時の日本は中国から輸入したものは実用品としての需要が高い陶磁器や絹製品が中心であった。中国はモンゴルなど北方の諸勢力との戦争をつねに抱えていたので、武器・火薬に転用できるものを好んだ。特に硫黄の産地を持たない中国では火薬の原料として必須の硫黄の...