東京福祉大学の社会福祉原論のレポート2です。
科目名:社会福祉原論 科目コード:2012
参考にしていただければと思います。
戦後の社会福祉の展開と今日の課題について述べよ。
日本は第二次世界大戦後、戦争で家族を失った戦争孤児や失業者、病気を患った人で溢れ、多くの人が飢えに苦しんでいた。このような状況で日本は、戦争の被害を受けた人々を救済し、すべての国民が最低限の生活を保障される社会を実現するため、新たな社会福祉制度を構築する必要に迫られていた。このような背景があり、社会福祉の基本的な枠組みを定めた生活保護法、児童福祉法、身体障害者法といった福祉三法が制定された。
生活保護法とは、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ必要な保護を行い、最低限の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とした法律である。生活保護には受給者に必要な生活費を定める生活保護基準が存在し、バスケットを持って市場に行き、必要最低限の生活必需品を選び、その金額で最低生活費を割り出すマーケットバスケット方式、家計に対する食費の比率であるエンゲル係数を元に算出するエンゲル係数方式、そして現在の社会の生活水準と比較してバランスを取る水準均衡方式というようにその時代にあった算出方法で適切な生活保護費を算出してい...