2023年度、2024年度の日本大学通信教育部における国文学史Ⅰ(課題1)の合格レポートです。
丸写しは控えて、参考にお使いください。
日大通信2023-2024 国文学史Ⅰ(課題1)合格リポート
国文学史Ⅰ(M30100)
中古の文学の「日記と随筆」について、具体的な作品を一つないし二つあげて、その作品の文学史における位置づけを説明しなさい。
〈ポイント〉
①作品が生まれた時代の政治・文化・社会的背景についてまとめる。
②作者の立場(出自、階級・身分、性別など)がどのようなものか触れる。
③作品にどのような特色があるかを示し、文学史における作品の位置について考える。
以上の三点を踏まえる(順番・構成は自由)。但し、特に③に比重を置いて記述すること。
〈キーワード〉
「受領階級」「女房文学」「国風文化」「平安貴族」「摂関政治」
解答
本リポートでは、土佐日記及び蜻蛉日記の文学史における位置づけについて説明する。
1.土佐日記と蜻蛉日記が成立した時代の社会的背景
『土佐日記』、『蜻蛉日記』が成立したのは、10世紀の平安時代中期である。当時は、摂関政治が成立し、藤原氏が朝廷で権力を有していた。この時代に、日本独自の文化である「国風文化」が発展した。それまでの日本の文書は、中国から伝わった「漢文体」によって記録さ...