●武士道とは(時代の流れにそって)
武士道は今では日本人の心の奥に残されている精神的な支えでこそあるが、武士道は戦国時代に実在していた社会的身分である。彼らは戦闘を本来の業としていた。(日常の立居振る舞いの全てを合戦の最中のあり方として貫き、)「常在戦場・常住死身」の覚悟をもっていた。また武力行使によって、自分の領地の維持や拡大を生活の基盤にしていて、刀は彼らの魂であり、自分や一族の存亡は自分の
●武士道とは(時代の流れにそって)
武士道は今では日本人の心の奥に残されている精神的な支えでこそあるが、武士道は戦国時代に実在していた社会的身分である。彼らは戦闘を本来の業としていた。(日常の立居振る舞いの全てを合戦の最中のあり方として貫き、)「常在戦場・常住死身」の覚悟をもっていた。また武力行使によって、自分の領地の維持や拡大を生活の基盤にしていて、刀は彼らの魂であり、自分や一族の存亡は自分の"刀"にかかっている。
武士は戦闘を生きがいとしているので、勝負を重視する。武士の行動本位は勝つことであり、武士の実力は実績によって評価されるのである。万が一負けた場合は腹を切って、死ぬことを選ぶ。その中間をいくことを恥と感じていたのである。彼らは言葉ではなく"事実"を重視していた。事実を都合のいいように曲げてしまうと命とりになるからである。更に分別があることが求められる。分別とは理非、善悪を正しく判断できること。あるがままに見極めることができて、賞罰においても"分別"が重視され、功績に対する正しい報酬を与えることが求められた。
武士は自分の名を重視し、自身の全存在を象徴するものとしていた。...