考古学入門 分冊1

閲覧数3,476
ダウンロード数4
履歴確認

資料紹介

合格レポートです。 キーワードを全て使用し、まとめました。 参考程度にどうぞ。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

 考古学入門 分冊1
日本考古学史のうち昭和期における研究の特徴とその成果について具体的事例をあげて述べなさい。
〈キーワード〉○ひだびと論争 ○登呂遺跡の発掘 ○高度経済成長 ○砂沢遺跡の発掘 ○方形周溝墓 ○墳丘墓 ○前方後円墳の成立
 昭和一一(一九三六)年、縄文式土器の研究に対して赤木氏より、「考古学的遺物の用途問題」と題する論文が発表された。山内氏らの編年研究が、遺物の用途などに対する視点に欠け、原始社会の生産や社会問題から意識的に遠ざかっていると論じ、これまでの編年偏重による縄文式時代研究に対する問題提起であった。この赤木氏による編年研究の限界の指摘による論争は、「ひだびと論争」と呼ばれたが、戦後になってもこの編年研究が主流を占めることになるのである。
 このきっかけになったのは、既に一定の成果をあげていた縄文式土器の編年研究の推進者である山内氏が同年、「日本考古学の秩序」の中で語った編年研究の目的と方法であった。これは土器という資料のみ着目し、単一の視点から歴史を追及してしまい、偏った結果をもたらす危険が内在してしまう。そこには当時暮らした人間、すなわち土器を作り使用した...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。