高等学校における教科教育法国語の過去問5題と、その回答例です。誤字・脱字がありますので、必ず教科書を参照してください。
教科教育法 国語2
高等学校における古典文学教材から1つの作品、(例「万葉集」「伊勢物語」「源氏物語」「徒然草」「平家物語」「今昔物語集」「宇治拾遺物語」など)を取り上げ、複数の教材を組み合わせて、主題や人物、プロットや表現の特質を比較しながら読みいあう主題単元を構想しなさい。
「万葉集」から
額田王の歌
熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ
今は漕ぎ出でな
・現代語訳 熟田津で船出をしようと月の出を待っていると、月も出て潮の具合もちょうど良くなった。さあ、今こそ漕ぎ出そう。
・四句切れ ⇒五句目が強調される
・力強さ、勢い⇒雄大さ
東歌
多摩川に さらす手作り
さらさらに 何そこの子の ここだかなしき
・現代語訳 多摩川に手織りの布を晒してさらに白さが増すように、どうしてこの娘がこんなにいとしいのだろうか。
・二句切れ
・「多摩川に さらす手作り」は「さらさらに」を導く序詞。
・序詞=主想を導き出すための、二句以上の修飾句。⇒一句だと枕詞
古今和歌集から
喜撰法師
わが庵は 都の辰巳 しかぞ住む
世をうぢ山と 人は言ふなり
・現代...