明星大学 法学(日本国憲法を含む) 4単位目
参考文献「法学」児玉誠・北岡勲著(明星大学) 配本2011年度~
課題1、議院内閣制の特色
課題2、地方自治の意義
課題1
議院内閣制とは、内閣の存在を議会の信任に依存させる制度である。そもそもこの制度は、イギリスにおいて、国王の権力の衰退と議会の勢力の拡大の過程の中で、元来国王の枢密院から出発した内閣がしだいに行政権の主体となり、議会と連帯関係をもつように至り、国民を代表する議会に内閣の命運をかけるようになった民主的制度である。後にドイツ、フランスなど多くの国々で採用され現在に至っている。
議院内閣制には4つの特徴がある。1つ目は、内閣が議会の意思によって形成されることである。2つ目は、閣僚が議会に議席を有することである。3つ目は、議会が内閣に対して不信任決議権を有することである。4つ目は、内閣が議会に対して解散権を有することである。このように、議院内閣制とは、権力分立制をとりつつ、行政府と立法府との間に相互の協働・依存の関係を有する制度だと言える。
大統領制は、権力分立制が徹底された行政府の民主的構成の制度である。行政機関である大統領が...