学校司書教諭免許取得科目:学校図書館メディアの構成
課題レポート(2012秋)。
評価は最高のA。
自分の考察を重視しています。
ぜひ参考にしてください。
メディアの内容、種類、形態は多様化し、増大の一途をたどっている。図書館の在り方
として、メディアのすべてを所蔵する姿勢は望ましいと言える。しかしながら、学校図書
館においては予算や収容する場所などには制限があり、メディアを管理するのに必要な人
員を容易に増やす事も実際には不可能である。よって、学校図書館は、多くのメディアの
中から必要な資料を選択しなければならず、その選択方針の策定は非常に重要になってく
るのである。
メディア選択の考え方として、利用者の要求を基準とする「要求論」と、資料自体の価
値を重んじて資料を収集する「価値論」の二つがある【1】
。この二つの理論のどちらが正
しいのかという事はさておいて、我が国の公共図書館においては要求論が優勢となってい
るのが現状である。しかしながら、学校図書館においては利用者の要求を優先しすぎるこ
とにより、低俗なメディアばかりを選択してしまうことは、教育機関として児童・生徒の
健全な育成を阻害することに繋がりかねない。よって、児童・生徒の要求だけでなく、彼
らの発達段階に応じた適切なメディアの選択に比重を置かねばならない【2】。また、多種
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