この資料は2012年度に提出した理科教育法Ⅱのレポートです。
レポートを作成する際の参考となれば幸いです。
設題(2)の具体的な「指導の展開例」を十分に示すと、A判定になるかと思います。
(1)子どもの生活している「地域の自然」を教材化する必要性を2つの観点から解説せよ。
(2)そのうち1つの観点から、あなたの居住している地域の自然を教材化した事例(授業の展開例)を示せ。
(1)子どもの生活している「地域の自然」を教材化する必要性
日本の国土は南北に長い孤状列島であるために北と南では気候が著しく違う。亜熱帯気候帯から、亜寒気候帯にまで広がっている。また、大陸のはずれに位置していることと、大きな山脈があることによって、日本海側と太平洋側でも気候が大きく異なる。そこで起こる自然現象、とりわけ動物や植物の種類は地域によって様ざまであり、じつに変化に富んでいる。ところが、自然を対象とした理科教育は、この変化に富んだ地域の自然を教材化せず、全国どこへ行っても同じ素材を使用して行われているのが一般的である。
北海道には北海道の自然があり、沖縄には沖縄の自然があるから、それらの地域の自然を理科教材として使用することが必要である。
なぜ地域の自然を教材化することが必要であるのか、「子どもの自然の認識」と「理科教育・環境教育の目的」の2つの観点から述べる。
子どもの自然の認識と...