小学校社会科の目標について説明し、小学生に社会科を学ばせる教育的意義について述べなさい。
まず始めに、小学校社会科の目標として次のように掲げられている。
『社会生活についての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て、国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。』
「公民的資質」とは市民・国民として社会で行動する上で必要とされる資質であり、小学校社会科はこの資質を養うことを大きな目標としている。
また、中学校社会科にも『公民的資質』を養うことを目標として掲げていることを覚えておいてほしい。
小学校社会科では目標の前半部分「社会生活についての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て」には社会科の理解や心情についてのねらいを示しているのである。
さらにこの前半部分を2つに分けて説明する。
① 社会生活についての理解
社会との関わりの中で人々が生活するためには、地理的環境や産業、我が国の歴史的背景が国民生活に関連があることや、現在の生活に影響しているということの理解。そして、自ら社会生活に適応、地域社会や...