社会福祉士レポート18(福祉行財政と福祉計画)

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     計画の策定主体はどのようにしてニーズを把握すればよいか。ニーズ把握の技法について述べなさい。
     ニーズは、社会福祉の専門的な概念であり、三浦文夫は、次のように定義している。社会的ニーズとは「ある種の状態が、一定の目標からなり、基準から見て乖離の状態にあり(診断的ニーズ)、そしてその状態の回復・改善等を行う必要がある(処方的ニーズ)と社会的に認められたもの」である。
     ニーズは、2つの類型に分けることができ、第1のニーズは「客観的ニーズ」である。客観的ニーズとは、ある一定の望ましい基準と利用者の現状を比較して、利用者がその基準から乖離している場合に「その利用者にはニーズがある」と専門家が判断するニーズである。第二のニーズは、「主観的ニーズ」である。主観的ニーズとは、サービスの利用を当該の機関、団体、施設などへ実際に申請したり、利用者がサービスの必要性を自覚したりする場合のニーズである。
     では、以下、計画の策定主体(計画者)がいかなる技法を用いてニーズを把握するかについて、量的技法と質的技法の2つに大別して述べていく。
     量的なニーズ把握の技法とは、統計量作法を用いて利用者のニーズを把...

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