エドガー・アラン・ポーとマーク・トウェインについて述べよ。
エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の殆どの作品は核となっている要素が「恐怖」と「幻想」であると思われる。これはポー自身の人生経験からなる身近な「死」や「不安」がそうさせているのであろう。父はポーが2歳の時失踪後亡くなり、母も結核のため病死、輸出業者のジョン・アランに引き取られる。またポーが14歳の時、下級生の母、ジェインを愛するが、精神を病んで亡くなってしまう。27歳の時に14歳年下のヴァージニアと結婚するが、彼女もまた結核にかかり享年24歳という若さでこの世を去っていく。その他、ポーが生き抜いてきた19世紀初めのアメリカは、米英戦争、インディアン強制移住、奴隷制度など、まだまだ安心して生活ができる時代ではなかった。ポーは住居地も職業も転々としており、落ち着くということはなく、ほとんどの人生で極貧生活を送っていた。ポーが25歳の時、ジョン・アランが死去するが、1セントの遺産もなかったようである。このようなポーの周りでの出来事が元になり、作品の中で「恐怖」や「幻想」を表現しているのであろう。それらを短編、詩、評論の3分...