国際政治学概論分冊1

閲覧数4,041
ダウンロード数30
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    次の中から2つ選び、選んだ番号を明記して、それぞれキーワード2つを使用して解答しなさい。
    1. E.ハースの「スピルオーバー・モデル」を使ってEU(欧州連合)の統合過程を説明せよ。
    [キーワード]ローポリティクス、マーストリヒト条約
    2. ウエストファリア体制(1648年~)と今日の国際社会とを比較し、類似点と相違点を説明せよ。
    [キーワード]主権国家、アクター
    3. 世界システム論の概念が示す世界観について説明せよ。
    [キーワード]G.モデルスキー、覇権国家
    4. 南北問題の解決のために、1970年代から2000年までに国際連合で議論されたテーマについて説明せよ。
    [キーワード]新国際経済秩序、ミレニアム開発目標

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1欧州連合(EU)は世界最大規模の単一市場である。単一市場とは共同市場を昇華させた形態であり、製品規制に関する共同の政策や土地、労働、資本の生産要素の移転の自由や開業の自由を伴っている関税同盟である。欠かすことのできない機関である。第一のテーマとしてE.ハースが述べた「スピルオーバー・モデル」についてEUの統合の過程を踏まえ以下に述べる。
     アメリカの政治学者であるE.ハースは、「個々の忠誠心・期待・および政治活動を一つの新たな中枢に移転する」と政治統合について触れている。政治統合とは、既存の国民国家に対して、何かしらの管轄権を要求する新しい共同体の形成であるとされた。このような条件が国民国家において達成されていく過程を「統合」として把握しており、その機能が他の分野に波及することの機能的特殊性をもって、その統合の「スピルオーバー(波及)過程」が位置づけられた。つまり、通商・経済問題を主要なテーマとするローポリティクスと、軍事や政治問題に限られた外交政策であるハイポリティクスが「統合」がなされることにより、その垣根がなくなるのである。
    1952年の欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の設立は共...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。