類型論
人格類型論
体液類型:発祥はギリシャ時代に自然哲学者エムペドクレスが世界を構成する4元素(火水地気)を唱えたのに始まり、ヒポクラテス、ガレノスの体液説に続く。
人の体は4元素に対応する4種類の体液が循環している、と考えどの体液が多いかで気質の差が生じると考えた。この考えは後に廃れるが、ヨーロッパ文明圏の中で呼び名は生き続ける。体液法は、4分法(乾、湿、温、冷)の2組の対概念の組み合わせであり、対概念の内容を入れ換えれば流用が可能であるという利点がある。
体格・気質類型論
クレッチマー説
精神病とその体格型の相関関係から、
気質 1,分裂気質 2,循環(躁鬱)気質 3,てんかん気質
体格 1,細長型 2,肥満型 3,筋骨型
と名付け、正常人の気質特性の類型とした。
シェルドン説
クレッチマー説に対し正常者と体格型の相関関係から、
気質 1,内臓緊張型 2,身体緊張型 3,頭脳緊張型
体格 1,内胚葉(肥満型) 2,中胚葉(筋骨型) 3,外胚葉(細長型)と名付けた、これらは胎生期の発達部位の優勢箇所によって決定され統計的に高い相関が認められた。また、精神病から出発したクレッチマーの体系と極めて類似した結果となっている。
心理的特性の類型
ユング説
心的エネルギー(リビドー)の外界、内界放出を軸に、外向性と内向性に分類する。この2つの基本的傾向の上に、思考、感情、直感、感覚という4種の心理機能を考える。
このためユングの類型論は、8種類に分類される。
生き方の類型
シュプランガー説
何に価値を置いて生活しているかによって、行動に生じる差(世界観の類型)をいい、論理、経済、審美、社会、権力、宗教の6種類に分類され、さらに幾つかの下位分類が存在するという考え方。
人格理論(類型論と特性論)の代表的な理論を要約と特徴及び問題点の指摘
心理学における各語定義
人格(personality)
性格、気質などすべてを総称する最も包括的な概念。人の行動における、ある程度一貫した特徴。
性格(character)
人格の意志的側面、学習されたものも含む本人の意志に関連の深い部分。
気質(temperament)
人格の感情的な側面、生理的、身体的な特徴に最も関連が深い基礎的、要素的部分。
個性(individuality)
個人に特有な特性全体を指す。
類型論
人格類型論
体液類型:発祥はギリシャ時代に自然哲学者エムペドクレスが世界を構成する4元素(火水地気)を唱えたのに始まり、ヒポクラテス、ガレノスの体液説に続く。
人の体は4元素に対応する4種類の体液が循環している、と考えどの体液が多いかで気質の差が生じると考えた。この考えは後に廃れるが、ヨーロッパ文明圏の中で呼び名は生き続ける。体液法は、4分法(乾、湿、温、冷)の2組の対概念の組み合わせであり、対概念の内容を入れ換えれば流用が可...