組香について

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    資料紹介

    組香とは
    聞香の主たる形式は名香合であるが、東山時代に一時期を形成した連歌の要領で香木をき継ぎ、香の連続推移と香銘を鑑賞する「合香」と、文学的主題の基に二種以上に香木の香気を鑑賞する「組香」が創案された。名香合と合香はかなりの知識と技量を要求されるから、通常は沈水香に対し国文学などと密接な組香を行う。授業中に体験した「白河香」や「三夕香」も組香の一種である。
    組香の発達
     組香の形は十香で始まったと言われる。室町初期の「香聞御記」(応永3年、1416年)に「十種香」として見えるのが早期に属し、歌合せのあとでこれを行っている。「親長卿記」に文明5年(1473年)3月12日に十種香会をしたとあり、「実隆公記」には、文亀元年(1501年)4月10日に十香を行ったとある。以上3つが日記に最初に見られる十(種)香会である。しかし、それ以前にも行われていたであろうことは、日記に日常のこととして書かれていた点から推測できる。こうして始まった十香が組香の基礎であり、それが時代の流れに従って発達し、花やかさを加え、種類も大いに増し、遊戯的な要素の多い盤物などがあらわれることとなる。

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    組香とは
     聞香の主たる形式は名香合であるが、東山時代に一時期を形成した連歌の要領で香木を炷き継ぎ、香の連続推移と香銘を鑑賞する「炷合香」と、文学的主題の基に二種以上に香木の香気を鑑賞する「組香」が創案された。名香合と炷合香はかなりの知識と技量を要求されるから、通常は沈水香に対し国文学などと密接な組香を行う。授業中に体験した「白河香」や「三夕香」も組香の一種である。
    組香の発達
     組香の形は十炷香で始まったと言われる。室町初期の「香聞御記」(応永3年、1416年)に「十種香」として見えるのが早期に属し、歌合せのあとでこれを行っている。「親長卿記」に文明5年(1473年)3月12日に十種香会をしたとあり、「実隆公記」には、文亀元年(1501年)4月10日に十炷香を行ったとある。以上3つが日記に最初に見られる十炷(種)香会である。しかし、それ以前にも行われていたであろうことは、日記に日常のこととして書かれていた点から推測できる。
     こうして始まった十炷香が組香の基礎であり、それが時代の流れに従って発達し、花やかさを加え、種類も大いに増し、遊戯的な要素の多い盤物などがあらわれることとなる。授...

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