老年看護学概論、高齢者の健康と障害をテーマに社会的役割と経済状態をまとめました。
1、社会的役割の変化による生活への影響
そのアセスメント、セルフケア支援方法
(1)社会的役割の変化
老年期は、労働力として担っていた職業,子育て(育児・教育など)というそれまでの社会的役割から解放されると同時に、新たな余暇時間が拡大する時期である。
また、農村に住む老親が都市に住む子どものところへ移動する「呼び寄せ」や、年で定年を迎えた人が老後を農村にUターンやIターンをして定年帰農や定年就農するなど、新たな生活スタイルの再構築をする時期でもある。
定年帰農:農家出身者が定年退職後、都会暮らしをやめて故郷へUターンし、第
二の人生の仕事として農業を始めること。
定年就農:農家出身でない都会人が定年後、田舎暮らしを始めて農業に従事する
こと。
(2)社会的役割の変化による生活への影響
総務省統計局の2006(平成18)年「社会生活基本調査」から高齢者の生活時間の変化をみてみると、一次活動と三次活動に費やす時間が多くなっている。
生活への影響に対するアセスメント ①〈高齢者のADLおよびIADLの変化からみる〉 ...