親子関係診断尺度EICA

閲覧数16,214
ダウンロード数33
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    [問題]親と子の関係について実証的に測定する尺度として、辻岡・山本(1976)が発表した親子関係診断尺度EICAがある。これは、Schaeferの親子関係テストをもとに、「因子的真実性の原理」(辻岡,1964、Cattel,R.B.&Tsujioka,B.1964)によって分析、構成されたもので、「息子→父、息子→母、娘→父、娘→母のいずれの親子関係においても因子的真実性の原理が満足されるように項目分析の交差妥当性」が行われた診断尺度である。(辻岡、山本1876)そして、EICAを構成する尺度としてES (情緒的支持)、同一化(ID)、統制(CO)、自立性(AU)の4尺度があり、これらを親子関係の主要次元であるとした。辻岡・山本(1975)によれば、4尺度の構成は以下に示すものである。
    1.情緒的支持ES(Emotional Support):子供が自分の父(又は母)が子ども自身を支持していると認知する傾向を調べる尺度。
    2.同一化ID(Identification):子供が自分の父(又は母)が子ども自身と一体感を持ち、意識のそこで子供を親自身と同一化し、自分の延長あるいは分身として子供を認知している事を、子ども自身もまた感じ取る傾向を調べる尺度。
    3.統制CO(Control):親の子供への統制、しつけ、訓育、勉学等への厳しさ、すなわち親からの超自我の圧力を子供がいかに認知しているかを調べる尺度。
    4.自立性AU(Autonomy):子供の人格を認め、自主性を尊重し、子供の事は子供自身に任せようという親の態度・行動を子供がいかに認知しているかを調べる尺度。
    EICAはこれらの尺度により、子供自身が親の行動をどのように認知しているかを≪親子関係診断座標≫を作成しすることによって客観的類型化を計るものである。
    今回、親子関係診断尺度EICAを用いて、実際に被験者の親子関係を客観的類型化して分析する。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    [題目]親子関係診断尺度EICA
    [問題] 親と子の関係について実証的に測定する尺度として、辻岡・山本(1976)が発表した親子関係診断尺度EICAがある。これは、Schaeferの親子関係テストをもとに、「因子的真実性の原理」(辻岡,1964、Cattel,R.B.&Tsujioka,B.1964)によって分析、構成されたもので、「息子→父、息子→母、娘→父、娘→母のいずれの親子関係においても因子的真実性の原理が満足されるように項目分析の交差妥当性」が行われた診断尺度である。(辻岡、山本1876)そして、EICAを構成する尺度としてES (情緒的支持)、同一化(ID)、統制(CO)、自立性(AU)の4尺度があり、これらを親子関係の主要次元であるとした。辻岡・山本(1975)によれば、4尺度の構成は以下に示すものである。
    情緒的支持ES(Emotional Support):子供が自分の父(又は母)が子ども自身を支持していると認知する傾向を調べる尺度。
    同一化ID(Identification):子供が自分の父(又は母)が子ども自身と一体感を持ち、意識のそこで子供を親自身と同一化し、自...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。