基礎看護学方法論Ⅲ 単元:排泄することを整える援助技術
床上排泄
援助内容 援助方法とその根拠 床上排泄の目的 ・床上でもできる限り気持ちの良い、自然な排泄を促す。 適 応 廃用症候群やADL可動域に制限がありポータブルトイレへの移動・移乗が困難な患者や、人工股関節置換術後、脊髄障害、ベッド上安静が必要な患者などがベッド上排泄の対象となる 【1】床上排泄援助の全過程で対象の反応を読み取る
【2】床上排泄援助の開始・中断・継続、実施後の評価をするための反応を読み取る
【3】対象の反応に合わせた準備
【4】対象の反応に合わせた便器挿入と取り出しの実施
【5】床上排泄の目的目的が達成されたか対象の反応を確認し報告・記録する。
【6】対象を尊重しよりよい関係を築く
【1】床上排泄援助の全過程で対象の反応を読み取る
【対象条件】
発達段階:20代
健康状況:ベッド上安静、臀部挙上はできない。上半身はベッドのギャッジを使用し挙上できる。バイタルサインは安定。
生活状況:病室は4人部屋の窓際である。自宅では洋式便器使用。ナースコールがあり、便意を訴えている。入院後初めての排便であり、床上排泄の経...