教育法レポート
実際の校則は次の3段階から成り立っているものと考える。
1.校則
校則とは絶対に守らなければならないものであり、守らなければ、学校として有する機能が損なわれてしまうもので、「暴力を振るわない」「授業を妨げない」がこれにあたり、反すると罰則が付随する。このようなレベルを校則という。
2.規律
規律とは生徒自身が判断するものであり、服装や髪形などが典型的な例とされる。しかしながら、教師も生徒も様々な考えを主張しあうため、最終的には生徒が最終判断をすればよいものである。校則よりも低い制限内容であり、本人の納得や同意を前提とするものである。
3.しつけ
もはや当たり前の内容である「ゴミはゴミ箱へ捨てる」「あいさつをする」は、本人に繰り返し注意をすることが必要であるものの、学校教育の指導のみで生徒に身に付けさせることは難しく、一般常識やマナーを教えつつ生徒の自覚を持ってもらうこと以外ほかならない。
これらをまとめて校則と呼称しており、生徒心得や生徒規則、生徒規定として戦前より続いてきた。これは学校側から生徒に対して「生徒としてあるべき姿」を明文化され、髪型や制服強制などの手段がと...