哲学概論 第2設題A評価レポートです。 参考にして下さい。
第三章「知識の問題」第一節「認識の意味」の内容を要約せよ。そしてテキストの内容に即して、自分のコメント・批判を加えよ。
はじめに、認識論とは、いかにして真正な知識が成り立つかを認識の起源・本質・方法・限界などについて研究する哲学の1部門であり、認識の起源に関しては合理論と経験論が対象となっている。
認識論の本質的問題は、単に全てが主観的(個人的)で偶然的であるのか、またあるいは必然的であり普遍妥当な認識があるのかという点であるといえる。普遍妥当な認識をめぐって認識能力が検討されるところに認識の問題が出てくるのである。一時的・主観的(個人的)な感覚的認識は真に認識の名に値せず、つまり虚偽であるといえる。
もしも認識が一時的・主観的(個人的)であるなら私達の道徳行為が成り立たず、私達は一時的な気分や個人的な利害からにのみ行動することになる。このように考えると行動規範や普遍的な原理が必要である。
ソクラテスは行動規範、つまり正義についての定義を求め、弟子であるプラトンは倫理的、実践的な知識を知識そのものとして研究したのである。
プラトンは認識論について洞窟の比喩や線分の比喩の中に見ること...