看護覚え書きを読んで
「フローレンス・ナイティンゲール」は、その活躍によりクリミア戦争における負傷兵の死亡率を飛躍的に低下させた功績から「クリミアの天使」と呼ばれ、後に看護を専門職として確立した人物であることが広く知られている。その教えは、150年経た現在でも変わることなく、看護職を目指す者にとっての指針となっている。日進月歩で発展を遂げている医療の世界で、150年も前の教えが現在でも通用するということは、そこに普遍的な要素が多分に含まれているからであろう。私は本書を読むにあたり、本書の普遍的な部分が見つけられるよう努力をした。
彼女はまず、病気について定義を、「全ての病気はその経過のいずれか...