?.序論
私たちの現在暮らしている社会平等は以前と比べると、とても進んできたようにみられている。しかし、今の社会ははたして本当に男女平等と言えるだろうか。今もまだ、さまざまなところで男性中心の考えをしている人々がいるのが現実である。男性は外で働き、女性は家事や育児をする。このような考えは見直されてきてはいるが、まだまだ女性の家事や育児の比率が高い。そのうえ、保育所などの施設は公的なものは少なく私的なものはお金がかかる。これで女性は男性と同じように働けるのだろうか。そもそも男女平等とはどういったことをさしているのだろうか。男性女性の労働が全く均等なことか。家事や育児を夫婦の両方が同じように負担することか。これをいろいろな面から調べようと思う。
?.就業についての男女差
1.労働力率
2000年の女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口)は49.3%と前年に引き続き低下している(男性の労働力率は76.4%)。年齢階級別にみると、図1より高学歴化が進んでいるため15〜19歳層は少ない。これはどの国でも当てはまる。そして日本及び韓国の場合はフルタイムで労働する20〜24歳層、育児を離れ再び労働を始める45〜49歳層をピークとして育児、出産のため職を去る30〜34歳層でボトムとなり、M字型の曲線を描いている。しかし、中国、イギリス、アメリカ、スウェーデンではこのM字型の曲線がみられない。M字型就業形態の背景と問題点は、つぎの4点に整理できる。
1)男性のみが対象となる終身雇用形態(年功賃金・年功序列・企業内教育)からは女性が完全に排除されている。
2)再就職の準備や技術教育をする機関がなく、その必要性の認識もまだそう高まっていない。
男性と女性の社会的平等
<目次>
Ⅰ.序論
Ⅱ.就業についての男女差
労働力率
女性の職業別雇用者数
賃金
勤続年数
パートタイム
Ⅲ.男女平等の今昔
戦前
戦中
高度経済成長
男女雇用機会均等法
Ⅳ.世界の平等社会への
取り組みと問題点・改善点
スウェーデン
アメリカ
イギリス
Ⅴ.結論
Ⅰ.序論
私たちの現在暮らしている社会平等は以前と比べると、とても進んできたようにみら
れている。しかし、今の社会ははたして本当に男女平等と言えるだろうか。今もまだ、
さまざまなところで男性中心の考えをしている人々がいるのが現実である。男性は外で
働き、女性は家事や育児をする。このような考えは見直されてきてはいるが、まだまだ
女性の家事や育児の比率が高い。そのうえ、保育所などの施設は公的なものは少なく私
的なものはお金がかかる。これで女性は男性と同じように働けるのだろうか。そもそも
男女平等とはどういったことをさしているのだろうか。男性女性の労働が全く均等なこ
とか。家事や育児を夫婦の両方が同じように負担することか。これをいろいろな面から
調べようと思う。
Ⅱ.就業についての男女差
労働力率
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