【2014年度対応】 教育心理学(S0105) 第2設題「適応・不適応の心理的機制、またそれからひき起こされる特徴的行動について説明せよ」のリポートです。
A評価を頂きました。
リポート作成の参考になさって下さい。
『適応・不適応の心理的機制、またそれらからひき起こされる特徴的行
動について説明せよ』
心理学において、精神の正常性・異常性を判断する一つの指標として、「適応」がある。「適応」とは、主体としての個人が、その欲求を満足
させようとして、環境の諸条件と調和するためにとる行動や態度の調整
をする心理的機制のことである。「適応」は自分が生活や活動をする「環境」に対して行われるが、環境には、対人関係・家庭生活・学校生
活・職場生活・集団行動などさまざまな要因がある。環境に適応してい
る状態とは、これらに対して適切な行動や反応ができている状態のこと
である。適応状態では感情や気分が安定し、自己効力感・自己肯定感・
前向きな周囲からの評価などの特徴が見られる。人間が環境にスムーズ
に適応している時には、その環境から肯定的な評価や反応を得ることが
できるので、精神状態が安定しやすくなり、自分に自信を持ってその環
境に居場所・アイデンティティを見つけやすくなるといえる。
このような「適応」の様態に関して、その元にある人の行動を引き起
こす「動機づけ」の種類、その対立に起因する不適応状態の「葛藤」や
阻...