課題「教育カウンセリングの意義・目的、それが必要とされる背景・要因を論じ、カウンセラーに求められる基本的態度およびカウンセリング・マインドについて説明しなさい」
合格リポートです。参考にどうぞ。
学校カウンセリングとは、「幼児、児童、生徒あるいはその保護者を対象として」学校現場で担任教師や相談役らによって行われる相談や指導を指す。「学校カウンセリング」は従来「学校教育相談」と呼ばれていたが、最近では相談(カウンセリング)機能が重視されているため、前者の呼称が一般的になっている。
では、学校カウンセリングの意義・目的とはなんだろうか。文部省編『生徒指導の手引き(改訂版)』には、学校カウンセリングとは「個人の持つ悩みや困難の解決を援助することによって、その生活によく適応させ、人格の成長への援助を図ろうとするもの」とある。このとき、援助者にはクライエントを取り巻く種々の要因を分析したうえで取り組む姿勢が求められる。また、それを踏まえた上で集団活動・対人関係を通してクライエントの個人性の育成、資質や適性の発見・開発を図り、市民生活への適応準備を進めていく。必要であればクライエントの親、教師、管理者に助言等を行うべきだ。いずれにせよ、生徒(クライエント)の悩みや苦しみによる不適応状態を予防、または解消し、人格完成に寄与することが学校カウンセリングの意義・目的と言ってよいだろう。
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