佛大通信「日本国憲法」第1設題 A評価レポート

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    資料紹介

    佛教大学通信「日本国憲法」第一設題(法の下の平等について)のA評価レポートです。
    採点者の所見は「よくまとめるべく努力されており結構かと存じます。憲法14条はすべての国家権力を拘束しますね。」でした。
    学習を進める際の参考にしてください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第1設題 法の下の平等について
    近代憲法における人権は、すべての人間が生まれながらにして固有の奪うことの出来ない権利を持つという考え方に立っている。この思想を形成するのに大きな役割を担ったのが、個人尊厳と近代自然法の思想である。特にジョン・ロックの唱えた社会契約説は、人権は国家に先立って存在するものであり、国家は人権を守ることに奉仕するべきであるという思想を基礎づけ、近代革命を推進する基盤となった。このような思想的背景のもとに、ヴァージニアその他のアメリカ諸邦の人権宣言や、イギリスの権利章典、フランス人権宣言が生み出された。
    人権の歴史において、自由とともに基本的人権の最高目的されてきた法の下の平等は、このような近代的自然法思想や近代民主主義、あるいは神の前での全ての人間の平等を説く近代的宗教思想などを背景として、近代憲法に受け入れられている。同時にそれは、近代憲法の不可欠の部分と言ってもよい。
    明治憲法も平等権を無視しておらず、公務に就任する資格の平等を明示していた(第19条)。けれど、そこでは平等原則は必ずしも十分には実現されず、例えば華族の特権、男女の不平等が目立った。一方、日本...

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