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「なぜ環境による保育が幼児教育では求められるのか述べよ。」
一般的に環境とは、乳幼児を取り巻くものであり、園の施設・設備(園具、遊具、素材など)の物的環境、保育者や子どもたちなど人的環境、自然や社会の事象、それらが関連し合って醸し出す雰囲気、時間、空間などがあげられる。幼稚園教育要領では、その総則において「幼稚園教育は、学校教育法第22条に規定する目標を達成するため、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本とする。このため、教師は幼児との信頼関係を十分に築き、幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする」と述べられている。保育所保育指針においても、その総則に「保育所における保育の基本は、家庭や地域社会と連携を図り、保護者の協力の下に家庭養育の補完を行い、子どもが健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、自己を十分に発揮しながら活動できるようにすることにより、健全な心身の発達を図るところにある」とされている。わが国では、乳幼児期における集団施設保育のあり方の基本を「環境による保育」であるとしている。「環境による保育」とはどのようなものなのか...