【H25.26年度対応】0720経済史総論<分冊2>日本大学通信教育部/評価S

閲覧数2,146
ダウンロード数35
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    【参考文献】産業革命の時代 角山栄 P90~P147

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    【フランス産業革命】

    1774年、産業において先行したイギリスが技術の独占を図るため、他国への機械輸出や技術者の渡航を禁じた。1843年に解禁されたことで、ベルギーやフランス等ヨーロッパ諸国でも産業革命が始まった。フランスでは、1830年代の七月王政の時期に産業革命が本格化したが、フランス革命によって生まれた中小土地所有農民が多数を占めており、労働者となる人口が少なく労働力が不足し、また商業資本の蓄積も遅れていたため、軽工業が中心で小経営が多く、イギリスと比べ資本主義の発展は緩やかだった。

    フランスも同じく綿工業が産業革命の起点となった。従来の手紡車に代わってジェニー紡績機、水力紡績機、ミュール紡績機が相次で導入され、19世紀初頭には、機械制紡績工場が広範に普及した。まずノルマンディーで、農村の手工業者的環境の中から形成された綿業資本家により、綿業の飛躍的な成長があった。さらに高い関税障壁に守られ、国内市場を独占するに至った。しかし、イギリスと違い、フランスでは綿業だけでなく麻類や絹織物も重要な位置を占めた。繊維工業の発展と同時に、重工業や鉄道業なども一斉に発達しはじめ、産業革命の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。