医者・医療従事者とパターナリズムについて述べよ。
パターナリズムとは、本人の意志に関わりなく、 本人の利益のために 、本人に代わって意思決定をすることである。医療の現場において見られるパターナリズムは、患者の最善の利益の決定の権利と責任は医師側にあり、医師は自己の専門的判断を行なうべきで、患者はすべて医師に委ねればよいという考え方を指す。いわば、医師は患者の父親もしくは指導者であり、患者はその子供であるというような医師と患者間の支配関係を指す言葉であり、「医療父権主義」「医療パターナリズム」と呼ばれる。 パターナリズムは、古くから医療の現場において長い間実践されてきたが、近年の「患者の権利」...