色彩学
「各種表色系の分類とその特徴について」
色を心理的あるいは心理物理的特性によって定量的に色彩を表示するために「表色系」を用いる。「表色系」は大きく分けて「カラーオーダーシステム(色票系)」「混色系」「色名系」が考えられる。
「カラーオーダーシステム(色票系)」とは、様々に着色した色票を、色知覚の心理的な三属性(色相、明度、彩度)に基づいて視覚的等間隔になるように体系的に配列し、色記号や番号などで定量的に表す方法である。「マンセル色票」「日本色研配色体系/PCCS」「JIS標準色票」などがある。
「混色系」とは、光の混色理論に基づいて、その混色割合によって色を区別する方法である。測色器をもちいた測色による刺激値によって色を判別する。「CIE表色系(XYZ表色系)」などがある。
「色名系」とは、系統色名と慣用色名がある。「あかいろ」などのように色の分類表示を目的とし、基本的色彩用語として系統的にまとめたものを系統色名という。
「紅色」などのようにその国、その地方固有の言葉と文化がもっている生活の名の色の表現として用いられているのが慣用色名である。日本工業規格では物体色の色名「JIS...