「教科書に登場する作家を一人選び、その作品について各自の所見を述べよ。」
平松保城の作品について述べる。
スカルプチャー・ウェイト
2008年に東京国立近代美術館工芸館で開催された「かたちのエッセンス-平松保城のジュエリー」の出展作品の一つにスカルプチャー・ウェイト(1973年作品)という作品がある。この作品は真鍮製で作られており、立方体に鏨で線刻した物、球体、直方体、円柱等を同じものどうしで組み合わせた物、あるいは銅線を折り重ねて立体にした物など全部で34点ものバリエーションがある作品である。
仕上げにはクロームメッキより温かい感じがするロジウムメッキがかけられている。同じ形態の繰り返しによる構成で大きさは全て一辺が5cmの立方体に納まるくらいで統一されており、シンプルな形のなかに金属の温かみが感じられる。
同じ物を組み合わせた物と鏨を使って線刻し同じ物を組み合わせたように見せた物などサイコロを思わせる形は金属で遊ぶという気持ちが伝わってくる。また同じ大きさの立方体を鏨を使ってはつり、そこから金属のあらゆる角度からの光の反射を表現しているように見える。また組み合わせる球体の大きさを変...