【参考文献】
中西信男、他『カウンセリングのすすめ方』(有斐閣新書、1983)
牧野由美子、他『教育相談』(聖徳大学通信教育部、1999)
内山喜久雄、他『カウンセリング』(日本文化科学社、1984)
佐治守夫『ロジャーズ クライエント中心療法』(有斐閣新書、2011)
第1課題 第1設題
【1】来談者が意図的に5分~10分の長時間の沈黙をつくっているときは、自身の感情的な体験や抵抗を表していると捉えるのが一般的だ。そのような場合には、カウンセラーは来談者の置かれている状況を理解して面接にあたることが必要である。無理やりにカウンセリングに連れて来られた人や体調のすぐれない人が自発的に多くを語るかといえばそうではない。面接への積極性にばらつきがあるのは当然なので、カウンセラーは焦らずに来談者を受容し、信頼を伴った話しやすい関係性を築き、それを保つことが大切である。
また、来談者側から偶然に起きる沈黙の場合には30秒か長くて1分くらいである。この沈黙が起きたとき、...