聖徳大学 通信 生命倫理 2

閲覧数2,029
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員3,300円 | 非会員3,960円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    生命倫理

    第2課題 第2設題

    安楽死と尊厳死の違いを述べなさい。
    安楽死とは、死を人為的にコントロールする考え方で、積極的安楽死である。このような考え方は、倫理的問題が問われ、日本の法律上も容認されない。一方、尊厳死は、本人の意思に基づいて、特別な延命措置や植物状態になったときの生命維持装置を拒否し、人為的に行う処置は苦痛緩和のみで消極的安楽死である。

    現代では医療技術の飛躍的進歩によって、ある程度の延命措置が可能となった。例えば、脳が不可逆的に損傷された脳死状態でも、人工呼吸器で心臓に血液を送り続ければ、延命は可能であるし、脳死と異なり、脳幹部分が損傷されていない植物状態でも水分や栄養分を補給してやれば、かなりの期間生き続けることができる。このような、延命治療が可能となった一方で、人間らしい生活もできないまま生かされていることは疑問であるとして、人間には生きる権利があるのと同様に、死ぬ権利があると主張され、そこに安楽死や尊厳死の考え方が生まれてくるのである。

    安楽死とは、生存に意味があるものと無意味なものを区別し、無意味な生存を「否定」しようとする考え方である。すなわち、安楽...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。