R0704仏教文学概論レポート第2設題(B判定)

閲覧数2,377
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員2,200円 | 非会員2,640円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『三国伝記』巻十二第三「恵心院源信僧都事」における唱導文学的特徴について述べよ。
    唱導文学についての研究がなされたのは近年になってからであり、それまでは殆ど未解明の分野であった。平安期の資料の発見や研究により、唱導の実態が明らかになると、唱導文学こそは、文学と仏教が密接に関わり合う分野であり、そこから、軍記、能、説話などの文学へと発展していくことが解明されてきたのである。
    唱導文学と関連の深い平安末期から鎌倉にかけての仏教はどのように発展していたのであろうか。この頃の仏教は、鎌倉新仏教と呼ばれるものの出現により、仏教が大きく変質した。浄土教に関していえば、念仏法を重視するが、念仏は口誦のみではなく仏教的荘厳の中で行われる観相を伴っていたため、相応の資力が必要であった。したがって、平安中期の浄土教は貴族的となり、多数の民衆を排除するものとならざるを得なかった。しかし、法然は、念仏により極楽浄土を目の当たりに見ることができたことを確認したことを受け、民衆教化を始めたのである。それは、これまで貴族のみ可能であった往生の道を民衆に開くことになったのである。
    民衆への仏教の布教は、法会によって行...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。