最近の社会問題として「大学新卒者の就職率低下」を取り上げる。
その社会問題といえる要素、原因について分析し、また社会福祉士としてその問題にどう対処すべきか述べなさい。(1200字 A評価)
最近の社会問題として「大学新卒者の就職率低下」をあげたい。
従来の日本では大学を卒業した学生は企業などに就職しそこで職
業訓練を受け、業務能力を習得するのが通常であった。業務能力は
会社に入ってから身につけるものであったので大学はその前提で学
業教育システムを組んでおり、学生が「即戦力」でないのは当然で
あった。しかし、長引く景気低迷と低成長は学生を育てる余力をも
企業から奪った。企業は新規採用を絞り、就職試験の段階で戦力と
してある程度の完成をみた人材のみを選別した。従来であれば多少
の能力不足があろうとも企業での時間をかけた教育の中で職業能力
を身につけ得たであろう人材が、自分の努力のみで...