参考資料としてお使いください。
英語と日本語の広い意味での比喩の構造を比較対照し、両者の違いをデータに基づいて具体的に論ぜよ。
初めに「比喩」の定義について述べていきたい。比喩とは「ある物事を類似または関係する他の物事を借りて表現すること。たとえ。」という意味で比言葉を使って表現するときの何か特別なものであったり、詩人が好んで用いたり、普通に言えばいいことをあえて飾り立てて表現する特殊な方法だと考えている人がいるかもしれない。しかし日常生活の中で私たちは無意識のうちにかなり多くの比喩表現を使っている。これは英語でも同じことで、英語は英語なりの比喩が英米人の会話やレター、新聞記事や書籍の中に多々出てくるのである。そうした比喩の中に英米人のものの感じ方や考え方、行動の仕方など、つまり文化の一端を伺い知ることができる。それだけでなく文字通りの意味が比喩的に使われるようになり、そのプロセスを考えることは英語のセンスを磨くトレーニングになり学習者にとっては有益である。
英語には動物を比喩として用いている表現がたくさんある。「犬」を例にとると「a dog in the manger」がある。文字通り「かいば桶の中にいる犬」と訳...