2011年度A評価レポートです。指定されたテキストに沿った内容です。アレンジして使ってください。
第1設題
学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください。
1.学歴社会とは何か
学歴社会とは社会における社会的・職業的地位などの配分の基準として学歴が重きを占める社会を意味する言葉であると考えられている。学歴は、配分の基準として考えられるのであり、論理的には「低学歴社会だが学歴社会」という社会もありうる。また、学歴社会とよく混同される言葉に高学歴社会がある。これは単に高学歴者の多い社会を意味する言葉である。具体的には、高校卒業後の高等教育機関への進学率が50%を超える社会であるとされる。日本はアメリカやカナダなどと並び高学歴社会のひとつである。つまり、学歴社会と高学歴社会とでは、その意味するところがまったく異なるのである。
重要なことは、学歴社会だが、ただ単に教育を重視する社会ではない、ということである。現在、先進国、発展途上国を問わず、教育の充実は各国家、社会の最重要課題のひとつにあげられている。教育を重視する社会が「学歴社会」であるなら、「学歴社会」でない社会などこの世には存在しないことになってしまう。...