第一課題 第一設題
現在の、10代の中絶に関するデータ
平成17年度の20歳未満の人口妊娠中絶率について調べ
てみると、19歳での中絶が11,635件、次いで18歳での
中絶が8,236件となっている。また、3位以下は、17歳
の5,607件、16歳の3,277件、15歳の1,056件、15歳
未満に至っては308件という数字になっている(厚生労
働省より)。日本では、未成年者の中絶が増加している
という事実そのものが、あまり知られていない。報道さ
れることがあっても、「性の乱れ」というニュアンスで
捉えられることが多い。日本では未成年者の中絶の増加
は個人の問題として捉えられ、社会的な対応はほとんど
とられていないのである。 また同時に、性感染症につい
てであるが、日本の20歳未満のHIV感染者は、2004
年には約150人ということで、こちらも増加してきてい
る。また、15歳女子でクラミジアに感染している推定数
は23人に1人といわれている。日本は各家庭の保護力が
小さく、「全部、学校がやってくれる」と思いがちであ
る。そのように周囲への依存を当然としているためか、
わが国は先進国...