④.小陰人
アリのような強さと緻密さを持つ性質
体型的特徴
一般的に中間型のどっしり体型
上半身より下半身が強く、均衡が取れており安定感がある。
背は低い方で胸部が貧弱でお尻が大きく骨格が太い。
顔は卵型で美男美女が多く、目の周りにシワが多いのが特徴。
唇は赤みが少なく薄い。皮膚は白く柔らかい。
比較的やせていて、病弱な人が多い。汗をあまりかかない。
体質的特徴
(腎大脾小)
腎臓、膀胱の機能が強く、脾臓、胃腸の機能が弱い。
消化機能が健康のバロメーター。
消化機能がうまくいかない場合には体調不良になりやすい。
他の体質に比べ、体力が弱いため体力消費が多い運動は避け、
特に上半身を鍛える運動が良く、多量に汗をかく運動は良くない。
ウォーキング、軽い登山、縄跳び、自転車こぎ、ヨガ
性格的特徴
内向的、消極的だが社交性があり、
見た目には柔らかく腰が低い印象だが、心の中はとても強く緻密で合理的だ。
頭が聡明で判断力が良く、失敗を犯さぬようじっくりと行動しスキがなく処理するが、
自分がする仕事に他の人が手を付けるのを嫌い、他の人への嫉妬心が強い。
記憶力がよく、小さい事へ拘る傾向があり、小心者である。
疑い深く、一度誤解をするとなかなか解けない。
知能は高く、家庭的で良妻良母タイプ。縁の下で人を支える事が向いている。
弁護士、医者、研究者、宗教家、教育分野、宝石関連、美容関連、料理人、作詞作曲家、福祉関連。
(ガンジー、マザーテレサ、マリリンモンロー等)
食事習慣
味覚が発達しているためよく噛んでゆっくり吟味して食べる方だ。
食べ物に対する執着と欲が強く、味にも盛り付けにも気を遣う美食家タイプ。
5.発病率が高い疾病
慢性胃炎、胃下垂、胃酸過多、胃腸炎、下痢、冷え症、貧血
鬱病、神経性疾患
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6.小陰人へ有益な食品と害になる食品
有益な食品 害になる食品 穀類 玄米、白米、もち米、とうもろこし、もち粟、ゴマ 小麦、小豆、はと麦、えごま 野菜、きのこ類 ほうれん草、じゃがいも、さつまいも、ニラ
玉葱、大蒜、しょうが、豆もやし、唐辛子、
かぼちゃ、大根、よもぎ、椎茸、長ネギ、筍、
ヤーコン、キビ 白菜、きゅうり、わらび、もやし、セリ、緑豆、
フユアオイ、アシタバ、セロリ、ケール 果物類 りんご、みかん、オレンジ、桃、なつめ、ザクロ
レモン、銀杏 すいか、まくわ瓜、ブドウ、ナシ、バナナ、キウィ
メロン、柿、干し柿 魚介類、肉類 どじょう、海苔、貝類、スケトウダラ、昆布、
ワカメ、煮干、なまず、フナ、鶏肉、キジ肉、
牛肉、羊肉 サバ、さんま、サザエ、蟹、ニシン、タコ、イカ、
エビ、太刀魚、ナマコ、エイ、ホヤ、マグロ、
豚肉、鴨肉 その他 高麗人参酒(茶)、マッコリ、焼酎、しょうが茶、ゆず茶、白湯、三温糖、粗塩 ビール、コニャック、ワイン、コーヒー、紅茶、
緑茶、アロエ、氷、冷たい牛乳、白砂糖、食塩
※夏場でも冷たい飲み物や食べ物を控える。
※温かく消化のよいものを多く摂るようにする。
※小麦よりも米中心の食生活を送り、多くのおかずや汁物を用意する。
※特に高麗人参が健康を保つのに有効的。
※有益な食品に偏った食生活も健康を害する恐れがあるため、
基本的に害になる食品を遠ざけるぐらいの気持ちで、
また年齢や仕事量でも多少の誤差があるため、
その都度害になる食品でも体が欲しがれば我慢の必要はない。
7.注意点
考えすぎずもう少し積極的な行動を取るようにし、不安定な心を遠ざけるようにする。
自己中心的にならないよう警戒し、周りとの調和を保つよう心掛ける。
いつも温かく消化のよい食生活を、とても辛かったり塩気の強いものは避ける。
軽い運動をし、体調が悪い時は無理せず休息を取る。
8.具体的な料理
夏でも汗をかくようなキムチチゲや石焼ビビンパなどが最適。
しょうがやにんにく、唐辛子などの調味料や香辛料を
頻繁に使うようにする。
パンや麺類はなるべく遠ざけ、うどんよりもそばがいい。
参鶏湯は小陰人にとって滋養強壮にも、体力回復にも適している。
かき氷やアイスクリーム、冷たい飲料は大敵である。
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