0762 社会政策 分冊1

閲覧数1,689
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     「終身雇用と年功賃金の時代はついに終わった」「これからは○○の時代である」と書かれた週刊誌やビジネス書はここ十数年何度も使われ続けており、後者の「これからは○○の時代」のうち、○の中身は時代によって能力主義であったり成果主義であったり流行り廃りがあったが、前者については終身雇用と年功賃金についてはなくなりそうで、なくならなかったからこそ繰り返し使われるフレーズになっている。
     年功序列制は日本型組織の最も重要な特質の一つである。そして今日的意味での年功序列制が日本の歴史に本格的に登場し定着していくのは、徳川時代の「藩」の組織からだった。徳川八代将軍吉宗の組織改革は身分秩序の限界を破り、下級身分の者にもその能力、業績、職務経験を基準として、より上位の役職へと順次的に昇進していくことができるチャンスを与えた。そして能力、業績の著しい者については高級役職へ、さらに最終的には長官ポストにまで昇進する途を拓いたのである。
     今日、年功序列制は日本型組織の属性の中でも殊に非難を被ることが多い。それは現代では「アンチ能力主義の代表」と目されており、年齢順送り的な自動昇進・自動昇給の制度として人々の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。