漢文講読 第2設題レポート

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    資料紹介

    佛教大学通信教育部 R0518漢文講読の合格済レポート。
    設題2『蘇軾の作品を読んで疑問点を1つ取り上げ、それに対する自分の考えを述べよ。』

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    蘇軾の作品を読んで疑問点を1つ取り上げ、それに対する自分の考えを述べよ。
    はじめに
    本レポートでは、Ⅰ章で疑問点を提示し、Ⅱ章で疑問点が生じるに至った原因を述べ、Ⅲ章で疑問点を解決するための模索をした上で、Ⅳ章で自身の考察を論ずる。
    Ⅰ 蘇軾の人間性に対する疑問

     蘇軾が晩年に海南島で作った七言絶句『澄邁駅通潮閣』は絶唱と言われ、その一節「杳杳天低鶻沒處青 山一髮是中原」では、海南島で余生を過ごす覚悟であった蘇軾が、遥か彼方に飛んでいくハヤブサの姿に思いを馳せながら、自分自身の帰るべき場所を見出している姿がありありと描かれている。自身を達観視しながら、希望を決して捨てることのなかった蘇軾の人生観がこの詩には表れている。

     このような蘇軾の自由闊達な人間性は、その激動の人生によって形成されていったことは旧知の事実であるが、その幾度の危難を乗り越えていった精神力の素地となったものは一体何だったのであろうか。より具体的に言うならば、人間に対する信頼を止めなかった蘇軾の人間性を形成する根底はどこにあったのだろうか。
    Ⅱ 疑問の着想

     なぜこのような疑問が生じたのかと言えば、蘇軾が二十六歳...

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