「日本企業における根回しと稟議制度の現状」をテーマに書いたレポート。
レポート終盤でレポートのテーマからは外れるが
「ケータイの流通チャンネル」についても若干述べている。
【 目次 】
・ タテをつなぐ稟議
・ 根回しの影響力
・ まとめ
・ ケータイの流通チャンネル
「 ダイナミックかつ細やかな意思決定 」
経営用語辞典によると「根回し」とは、「計画を立案したりそれを実行する場合、日本企業ではそれに先立って『根回し』が行われる。計画立案者は、その計画に関係する部門の人々と会って、計画の内容や実行方法について話し、協力方あるいは了解を仰ぐ。こうした手続きが済んだうえで、正式に計画案を会議に提出したり、稟議で計画書類を各関係部門に回すことによって計画案は最終的に決定される。したがって、根回しは一種の参画経営である。」また、「稟議制度」とは、「経営管理上の重要な事項、または異例の事項について、下のものが1件ごとにトップ・マネジメントに伺いを立て、その決済を受ける制度。わが国の経営の特徴の1つ。この制度には①業務上の権限責任が不明確になる恐れ ②非効率的であり、かつ形式主義に流れやすい ③1件ごとに審議するため、経営方針の総合性、一貫性が失われる恐れ などの批判が出ている。」と述べられている。
「稟議制度」の項目には批判が書かれておる一方で、「根回し」の方には批判の記述はなかった。ここから漠然と感じたのは、どちらも日本企業の意思決定における特徴の要素にはか...