理科大での教職課程で必修の道徳教育のレポートです。成績はSをもらいました。このレポートはいじめに関して、目的から、結論まで、一貫性をもってまとめられているので、教員を目指す人や、いじめに関してかんがえることがある人にもぜひ読んでいただきたいです。
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はじめに
学校生活の中で、自分自身が気づかないうちに、いじめの加害者となっていることがあり、時には被害者となることがある。文部科学省の調査によると、平成19年度の文部科学省のいじめの認知件数は84648件(1)である。また、これらのいじめは中学一年生で一番多い。「いじめはいけないこと」として理解はしていても、実際にはいじめが存在するように、いじめはとても深刻な問題である。そこで私は、このいじめの問題の克服に向けて、今、 道徳教育で何ができるかを考えてみた。
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いじめは深刻な問題である。かといって生徒一人一人に「いじめはいけない」という
結論を引き出すことは簡単である。しかし、その結論が、単なる言葉に終わるようでは、今後の生徒にとって、何も残るものはない。したがって、どのようにして「いじめはいけない」という意識を持たせるかが大事になるだろう。
そのために、道徳教育でするべきことは、「いじめられる側の辛さを理解する。」「いじめは、その家族をも不幸にすることを知る。」(2)を生徒に理解させたうえで、「いじめはいけない」という結論を引き出すべきではないか。これらを元に、道...