「個別援助の展開過程について述べよ。」
1.個別援助の展開過程
個別援助の展開過程は、①インテーク、②アセスメント、③プランニング、④インターベンション、⑤モニタリング、⑥エバリュエーション、⑦ターミネーション、⑧アフターケアと8つの流れになる。
①インテーク
援助を求めている人が、相談機関の窓口に来訪した段階で、ケースの発見・導入・受理面接である。クライエントの主訴を傾聴、ニーズをキャッチし、利用できる社会資源を予測、クライエントに提供できる援助について簡単に説明する。クライエントは不安を抱えているので、緊張を和らげ話しても大丈夫だという安心感を持たせることへの配慮が必要である。問題を個別化し傾聴、ラポールの形成を図ることが求められる。クライエントの抱える問題が緊急度を有するのか、ゆっくりと話を聞いてから行動に移すべきなのかも話の中から考えていかねばならない。
②アセスメント
クライエントの直面している問題や状況を把握する段階で、事前評価・初期評価・課題分析である。クライエントの希望や要求からその問題状況を把握、社会資源や環境との交互作用という全体の状況を把握したうえで何に対して問題...