佛教大学 S0606 美術概論Ⅰ 2011年版科目最終試験問題&解答(6問)

閲覧数3,589
ダウンロード数105
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    S0606 美術概論Ⅰ 2011年の新問題6セットです。
    試験問題が毎年変更されているようですが、今年度中はこれで対応できると思います。
    参考にしていただければ幸いです。

    ・『明治時代の美術教育について概説すること。その際以下の3つ の用語を必ず使用し、用語の箇所に下線を付すること。(鉛筆画 教育、毛筆画教育、新定画帖)』
    ・『平成20年度版学習指導要領(図画工作)に示された「指導計画 作成上の留意点」について概説すること。その際具体的に3つ以 上の留意点を示して、それぞれについて説明すること。』
    ・『大正時代・昭和時代(戦前)の美術教育について概説すること。 その際、以下の3つの用語を必ず使用し、用語の箇所に下線を  付すること。(山本鼎、臨画、小学図画)』
    ・『教育史における「美術の教育」「美術による教育」に関する主張 について論述すること。その際以下の3つの用語を必ず使用し、 用語の箇所に下線を付すること。(創造主義美術教育、美術によ る人間形成、学問に依拠した美術教育)』
    ・『図画工作科における評価と評定の相違、それぞれを実践する上 での留意点について説明すること。その際以下の3つの用語を必 ず使用し、用語の箇所に下線を付すること。(評定、形成的評   価、相対的評価)』
    ・『平成20年版学習指導要領・図画工作「教科の目標」を正確に示 し、その意義・構成等について論述すること。』

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『明治時代の美術教育について概説すること。その際以下の3つの用語を必ず使用し、

    用語の箇所に下線を付すること。(鉛筆画教育、毛筆画教育、新定画帖)』
    明治時代初期の美術教育は西洋画研究と歩みを共にしていた。西洋のデッサンの手法を研究し、美術の専門的力量を高めることが、そのまま学校教育にも取り入れられていたのである。

    その描写の方法は、実際の対象物を見て描くのではなく「臨本」と呼ばれる手本を写して描く「臨画」であった。児童は「臨本」を手本に「写す」ことを学習として行っていたのである。そして当時の臨画には鉛筆が使用された他、描き方のスタイルやモチーフなど、すべてに西洋のものが取り入れられていた。つまり、明治時代初期は鉛筆を使った模倣による美術教育、「鉛筆画教育」が行われていたのである。

    しかし、西洋の文化を重視した結果、日本の美術品の評価が低くなり、伝統的な美術品が大量に海外流出することとなった。このような状況の中で東京大学の教員であったフェノロサは日本画を重視し、西洋画を排斥する運動を進め、彼によって広がった国粋主義の考えは、美術教育にも大きな影響を与えたのである。

    明治17年に...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。